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初めての機材(モニタースピーカー・ヘッドホン)

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4.モニタースピーカー&ヘッドホン

「Logic Pro X」は音を扱うソフトですので、無音では何も出来ません(笑)
そこで必要になるのがモニタースピーカーとヘッドホンです。

市販のパソコン用スピーカーではダメですか?

という方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的にPCスピーカーは本体が軽く小さい物が多い為、音量によっては音がすぐに暴れてしまいあまりお勧めしません。こちらのサイトでは比較的安い物も紹介して行きますので、出来れば導入いただいた方が良いと思います。

※スピーカースタンドについて

机の上にセッティングされている方はなるべく高さを稼がないと、机に音が反射してしまったり、低音が机を伝わって折角モニタースピーカーを導入したのに本来の実力を発揮出来ないことになってしまうので一緒に記載するスピーカースタンドもお部屋の状況応じて導入されることをお勧めします。

※製品の値段は常に変動する物の為、各製品の市場価格は製品の写真をクリックしていただけると外部サイトにて確認出来ます。

 

1.Fostex PM0.4n


【特徴】
この価格帯でこのクオリティーというくらいコストパフォーマンスが高く初めてのモニタースピーカーとしてオススメしたい一品です。本当にいい時代です。僕が高校生の時に出て欲しかったです(笑)
筐体がそこまで大きくないので日本の住宅事情にすごく適しています。音のバランスもとても良く、初めてのスピーカーにとてもお勧めです。ただ、予め聞きやすくなるように音作りされていると感じますので、MIX等を行う際にはヘッドホン等の別の機器でもチェックをオススメします。

※このモデルのお勧めスタンド

IsoAcostics ISO-L8R130

【特徴】
このモデルは机の上に乗せる方が多いと思いますので、高さを選べるこのモデルがおすすめです。
角度も調整出来るところもこの製品のとても良いところです。

 

2.YAMAHA HS50 or MSP5 Studio

【HS5】

【特徴】
DTMに興味のある方であれば、一度は目にしたことのあるホワイトコーンのスピーカー。「NS-10M studio」という日本の商業スタジオの殆どに導入されているスピーカーがあります。外観は非常に「NS-10M studio」に似ておりますが、音の傾向は違います。一言で表すと良い意味で「地味」なスピーカーです。

何とこの製品は意外や意外。この地味なスピーカーで「派手に鳴せるようにする」という使い方で、意外とプロの作家の方でも使用されている方は多いです。

YAMAHA製のスピーカーは値段的にも非常にコストパフォーマンスが高く、初めての導入においては非常にオススメです。

1点注意点を上げるとしたら、こちらの商品は「バスレフ」という低音を出す穴が後方についておりますので、後ろの壁から近過ぎにならないように注意してください。そこまで低音が強いスピーカーではないですが、音が回ってしまう場合があります。

 

【MSP5 Studio】

【特徴】
何と以外なことにこちらが名器「NS-10M Studio」の後継機とのことですが、正直なところ見た目も音も全然違います(笑)これはこのスピーカー単体として非常に精度が高く、コストパフォーマンスも非常に高いです。

このモデルは良く低音の量感について触れられることが多いと個人的には思うのですが、これは寧ろ高域の再現性が非常に優れています。

過去に何社かのこのサイズのスピーカーを並べて聞き比べを試みたことがあるのですが、クラシックやストリングスが前面に出ている曲だとわかりやすいです。弦の高域の伸びが非常に再現性が高く、リバーブ成分のリリースタイミングまで良く見えます。この値段では正直聞き比べた時に驚いたのを今でも覚えています。結果、私自身5年程使用させていただきました。ミドルサイズのモニタースピーカーでしたらこちらをお勧めします。

 

 

3.EVE Audio SC204


【特徴】
聴感上の音像は上記2つとは傾向が全く違い、パワフルで気持ち派手な印象の鳴り方をするスピーカーです。

ハイとローのクロスオーバーが左右ぴったりになる仕様になっており、非常に丁寧に処理されています。

4つ打ちのキックやビートを非常に大事にされている方、クラブサウンドをメインに制作されている方には個人的にオススメです。「制作中にテンションを上げたいけど、精度の低いスピーカーはちょっと…」という方には非常にオススメです。

あと、このスピーカーの特徴と言えばなんと言ったってこれです。

sc204_04
何とマイクスタンドに直接スピーカーを接続出来るんです!!

つまり机の上にスピーカースタンドを置かずに机の後ろにマイクスタンドを2本立ててしまえばセッティング終了!!
スピーカースタンドと違い、マイクスタンドは高さ調整の幅が大きいので机との反射考えてセッティングする際に非常に便利です。

ちょっとスピーカー本体は若干高価ですが、スピーカースタンドよりマイクスタンドの方が全然安いのでそこまで大きな負担にはならないかと思います。

 

4.RCF AYRA 5

【特徴】
余り日本では馴染みが無いかもしれませんが、ヨーロッパではとても有名なメーカーです。

大人しそうな見た目をしておりますが、以外としっかりと低音も出てくれて非常にバランスが良いです。

この「AYRA」の上位機種である「MYTHO」は非常にダンスミュージック向けのスピーカーという事もあり、その影響か低域の精度に関しては非常に上手く設計されているスピーカーだと思います。

やはり、日本の住宅事情を考えますと「バスレフ」が手前についているものを個人的にはオススメします。
※バスレフとは簡単に説明しますと低音を出す穴のことになります。

価格帯もペアで5万円以下でありながら、制作~ミックスダウンまで全然OKです。

お店にデモ機が来て試聴した際に、「おっ。意外にいいなこれ」と思ったのを覚えています。

 

ヘッドホンについて

Macのイヤホンジャックは非常に優秀ですのでスピーカーで音を出せない環境の方でも、良質なヘッドホンを用意することで、非常に良い環境で作業を行う事ができます。

それもその筈、前置きでお話した「Studio Vision」の何名かのスタッフがApple社に移り、現在でも「Logic Pro」がお世話になっている「Core Audio」というMacintoshやiphone等で使われているシステムを作り上げたのです。

余計なことはさておき(笑)ヘッドホンは2種類をご紹介させていただきます。

1.JVC HA-MX-10

ドンシャリで誤魔化さない!!ユーザーの声から生まれた本機は、録音と制作の両方での使用用途でオススメの逸品!!

【特徴】
こちらは、音楽業界の定番ヘッドホン「SONY MDR-900ST」の短所を克服して、長時間使用しても耳が痛くなりにくいユーザーの声をうまく取り入れた素敵なヘッドホンになっています。

こちらは密閉型ヘッドホン(音漏れがしにくい)となり、録音用途の使用にも非常にオススメですし、最終的に音を混ぜる最後のミックス作業でもそれぞれの音が良く確認出来、問題無く使用出来ますので初心者~プロ志向の方まで非常にオススメです。

 

2.SENNHEISER HD650

住宅事情でスピーカーを使えずにヘッドホン作業がメインになる方へオススメする最強ヘッドホン!!

【特徴】
オープン型ヘッドホン(音が漏れる仕様)の中でこれに敵うものはあるのでしょうか?というくらいバランスが良く、低音もしっかり出て量感も確認キチンと確認出来るのでダンス系のキック等も全然OK。ハイ部分はオープン型ヘッドホンということもあり、繊細な部分まで確認出来てアコースティックギターにストリングスやギラギラしたシンセのリードフレーズ等も何でもござれ!!苦手なジャンルなんて存在しないんじゃないですかね?これ(笑)

オープン型ヘッドホンを選ぶ際に気をつけなければ行けない点は「イヤーパッドの大きさです」

日本人の耳は世界的に観ても比較的小さい部類に入ります。DTM機材は輸入商品が多く、基本的には体格の大きい外国人の体系に合わせてつくられています。このオープン型ヘッドホンで意外と多いのは「イヤーパッドの大きさが大き過ぎて音が回ってしまう」という症状です。

その点この「HD650」は少し縦長で大き過ぎないイヤーパッドが日本人の耳に合っていますので、ヘッドホン自体の本来の性能を私達も感じることが出来ます。

正直、このヘッドホンで満足いただけない場合はヘッドホンでは無く出力機器に問題があると思います。私自身もこれを使用しておりますが、Mac付属のミニジャックやそれなりのグレードのオーディオインターフェイス等では気になりませんが、携帯音楽プレーヤーとかにさしちゃうと「えっ?同じヘッドホン」ってくらい違いが出ます。

Macユーザーのあなたなら大丈夫。Mac付属のミニジャックにさせば全く問題ありません。
あと個人的な感想ですが、メガネを掛けて長時間作業しても痛くならないというのもお気に入りなところです。

ちょっとお値段が円安の関係で高くなって来てしまっていますが、スピーカーを使って作業出来ない方には本当にオススメのヘッドホンです。購入時は少し音が硬いので「Logic」付属の「Test oscillator」を使って調整するのがベストです。

オープン型なので残念ながら録音では使用出来ません。もれなく音がマイクに入りますので
録音時は「JVC HA-MX10」、夜中の作業時に「SENNHEISER HD650」という使い方で使用しています。

DTMを始める際の必要最低限の機材「その4」

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